2022.12.23
栄養も手軽さもある朝食、ヘルシーなランチやおやつを食べたいときはありませんか? そんな時におすすめなのが「トミィミューズリー」。
ミューズリーとはスイスで生まれたシリアルです。
スイス出身・飛騨在住歴35年のトムさんが、日本人でも食べやすいミューズリーを開発しました。スイスと日本の食がコラボレーションした「トミィミューズリー」は、トムさんだから作れる商品です。
今回は、一度食べたらリピートしてしまうおいしさの秘密をインタビュー。「いいものを作りたい」「食べた人に幸せを届けたい」という愛が詰まった内容です。
ぜひ最後までお読みください。
トミィミューズリー
トム・スタインマン
スイス出身。自然豊かな飛騨高山の地で畑を耕し、カフェの経営をする。カフェにてスイスの朝ごはん「ミューズリー」を提供する傍ら糀(こうじ)に興味を持ち、甘酒や塩麹を仕込む。ある時、甘酒にミューズリーを入れてみたところ赤ちゃんに大好評で、持ち帰りたいというお客様の要望にお応えしたのが世界で初めて誕生した【甘酒仕込みのミューズリー】。以来、野菜や果物を加えた甘酒仕込みのミューズリーを開発、販売している。
インタビュワー
藤田まみ
元小学校教諭のライター&オンライン講師、教育プロ8年目。主にSDGsや教育に関する記事を執筆。著書『ふだん使いのSDGs:自己肯定感ゼロから解放される!家事BOOK!』
まずは、トムさんからGood Good Martをご利用の皆さんへのメッセージをお届けします!
今回ご紹介する商品
ミューズリーはおいしい!楽しい!健康のおまけつき?
トミィミューズリーのこだわりを語るトムさん
トミィミューズリーは、どのようなミューズリー専門店なのですか?
トミィミューズリーは、おいしい飛騨の食材を使ったミューズリーを作っています。
ミューズリーとは、スイス発祥のシリアルです。お医者さんが肥満(生活習慣病)の人のために開発しました。今では、ヨーロッパの朝食としてたくさんの方に食べられています。
アメリカ発祥のグラノーラと比べると、ミューズリーは甘さ控えめでしっとりしています。だから食事にピッタリなんです。
グラノーラとミューズリーは、甘さがちがうんですね。けれども、ミューズリーは日本人にあまり馴染みがないですよね。私も恥ずかしながら、知りませんでした・・・。
そうですよね。日本ではまだ知られていないと思います。
ミューズリーの魅力をぜひ教えてください。
ミューズリーは、低カロリーで腹持ち抜群。「今日のお昼は軽めに済ませたい」というときにピッタリです。
あと、忙しい朝に食べれば、手間をかけずしっかり栄養をとれますよ。ミルクやヨーグルトをかけるだけで、おいしい朝食のできあがりです。
やっぱり食事は「おいしい」「楽しい」が何より大切だと思うんです。おいしいものを食べることや食事を楽しむことは、自分の幸せにつながりますから。
ミューズリーは「おいしい」「楽しい」のおまけに「健康」がついてくる。そんな魅力があるシリアルです。
ここでしか味わえない!スイスと日本のコラボレーションの味?
青山ファーマーズマーケットでトミィミューズリーのおいしさを伝える様子
どうして、ミューズリーを日本で作ろうと思ったのですか?
お客様の声がきっかけですね。
当時、自分のお店で、朝食として市販のミューズリーをお客様に出していました。そうしたら「おいしい」「これ買いたいです」と予想以上に好評だったんです。
そこから、「だったら自分で作ってみよう」と思い、商品作りがスタートしました。
自分で一から作るなら「日本人でもおいしく食べられるものにしよう」「飛騨の食材を使おう」と決めました。
トミィミューズリーは、お客様の声から誕生したんですね。
そうですね。私自身もミューズリーが好きだったというのもあるかもしれません。ミューズリーの良さとおいしさは知っていましたから。
でも、市販のものを食べるのと、自分で一から作るのでは全くちがっていました。いくらでもこだわれるので、自分が納得できるものを作るのはなかなか大変ですね。
どんなことにこだわっているのですか?
特にこだわっているポイントは3つですね。
1つ目は、添加物を一切使わないこと。自然なものを使うことを心がけています。
2つ目は、飛騨で育ったりんごや甘酒など、地元の食材を使うこと。ブルーベリーは無農薬で栽培したものを使用しています。
3つ目はすべて手作りであること。手間と時間をかけて作っていますね。
手作業でオーツ麦を乾燥させる様子
すべて手作りなんですね。1日どれくらい作っているのですか?
だいたい1日に100袋分ですかね。100袋でも厳しいかもしれない・・・。
例えば、『飛騨りんごミューズリー』で考えるだけでもたくさんやることがあります。
お皿に盛られた『飛騨りんごミューズリー』
生のりんごからピューレを作ったり、大輪の形や小さいサイズにカットしたりなど、一つひとつ手作業でやっていますね。
『飛騨りんごミューズリー』のカットりんご
それだけ大変だったら、機械の方が楽そうですよね。時間をかけてでも手作りを貫くのはどうしてですか?
トミィミューズリーは機械では絶対に作れません。ミューズリーの種類によって、オーブンの設定温度や時間も変えているので・・・。
手作りだからこそできるおいしさがあるから、自分の手で作り続けています。
おいしさの秘密は「寒暖差」!飛騨の食材にもこだわったミューズリー!
高山市での100キロウルトラマラソン大会にミューズリーバーを補助食として納めたときの様子。市役所の担当者とのツーショット
飛騨の食材は、トムさんが実際に足を運んで探しているのですか?
そうです。生産者の方とも仲良くなりましたね。
あと、自分で栽培している食材もあります。赤いカブのようなビーツやほうれん草、ヤーコンを自分の畑で作っています。畑は400坪くらいはあるかな。
将来、自分でオーツ麦を作るのが夢なんです。今年も挑戦してみたのですが、少ししか収穫できませんでした。むずかしいですが、チャレンジしたいですね。
自家栽培もされていてすごいですね。どうして、そこまで地元の食材にこだわるのですか?
やっぱり、近くで採れた食材が一番いいと思うからです。最近、SDGsや地産地消などの言葉がよく使われていますよね。
環境にやさしいというよさもありますが、距離が近いほど鮮度がいいし、品質が落ちないまま食べられるから、人間にとって一番いいと思うんです!
もう飛騨には35年も住んでいますが、飛騨の食材は本当においしいですよ。
35年はもう大ベテランですね。飛騨の食材にはおいしくなる秘密があるのですか?
おいしさの秘密は寒暖差。例えば、秋は昼だと暖かいですが、夜になるとグンと寒くなります。この厳しい寒さが食材のうまみを引き出しているんです。
なるほど。寒暖差がおいしさの秘密なんですね。
シュガーフリーなのに甘くておいしい理由とは?
『飛騨りんごミューズリー』
そんな飛騨の食材をふんだんに作ったトミィミューズリーには、どのような特徴があるのか改めて教えてください。
一番の特徴は、甘酒。オーツ麦を甘酒に漬け込んでいます。
そうすることで、食感がモチモチして自然の甘さが生まれるんです。子どもからも人気ですね。
こだわりの甘酒
甘酒は老舗の麹屋から仕入れた米麹と近所で採れたもち米を使って、私が作っています。米麹だからアルコールフリー。お湯で柔らかくすれば離乳食として食べられますよ。
甘酒のような日本に古くからあるものを使うことで、日本人でも食べるとホッとするミューズリー作りを目指しています。
まさに、スイスと日本の食がコラボレーションした商品です。
スイスと日本の国旗を組み合わせた「トミィミューズリー」のロゴと同じですね。どうして、甘酒を使おうと思ったのですか?
自然な甘さをつけるために、甘酒がピッタリだったからです。
とはいえ、甘酒に出会うまで結構苦労しました。 ずっと「砂糖を使わずに甘さのあるミューズリーを作りたい」という思いがあったんです。
てんさい糖でもいいのですが、出来ればシュガーフリーで作りたいという思いが強く ・・・。
半年くらい悩み続けたかもしれません。 試行錯誤した結果、趣味で作っていた甘酒を混ぜてみたら、ベストな甘さになったんです。
趣味の甘酒が奇跡的に役立ったんですね。甘酒を使ったミューズリーはここでしか食べられないということですか?
はい。簡単にはマネできないと思います(笑)
それは余計に食べたくなりますね。
では、続いては人気商品についてくわしく教えてください。 『ナッツリッチミューズリー』とは、どのような商品なのでしょうか?
『ナッツリッチミューズリー』
ベースはオーツ麦、甘酒、太白ごま油を混ぜたものです。そこへ乾燥させた7種類のナッツをたっぷり入れています。
カリッというよりはしっとりとしたナッツの食感が特徴です。ナッツ好きにはたまりません。
『ナッツリッチミューズリー』のナッツやオーツ麦
太白ごま油は味がしっかりしているのに、ごま油の風味が強くないところが気に入っています。
オリーブオイルでもいいのですが、やっぱり日本で作るからには日本で作られたごま油を使いたくて・・・。
それに日本の食材を使うことで、より日本人の口に合う味になると思うんです。
『ヘーゼルナッツ&カカオミューズリー』の特徴も教えてください。
『ヘーゼルナッツ&カカオミューズリー』
『ヘーゼルナッツ&カカオミューズリー』は、カカオやヘーゼルナッツ、それから飛騨産のえごまが入っているのでカリッとした食感が特徴です。
原料のオーツ麦、カカオ、ヘーゼルナッツはすべてオーガニックのものを使用しています。
お皿に盛られた『ヘーゼルナッツ&カカオミューズリー』
カカオの味とヘーゼルナッツの風味が合わさると、すごくおいしくなります。カカオの品質にもこだわっているのもポイントですね。
ミルクや豆乳を入れると、ココアみたいになりますよ。ぜひ試してみてください。
えごまを使用しているのもめずらしいですね。
えごまとカカオは相性抜群なんです。食感がコリコリッとして、歯ごたえも生まれます。
えごまは飛騨でよく食べられる食材の一つで、五平餅にも使われています。飛騨の食材を使うのは本当にワクワクしますね。
スイスと日本と飛騨の3つの食文化がコラボレーションしていますね。
秋冬におすすめ!体がホッとする!ミューズリーアレンジレシピ
『ナッツリッチミューズリー』とヨーグルト
これからの寒い時期におすすめな食べ方はありますか?
寒い時期は温めたミルクや豆乳を入れて食べるのがおすすめです。常温のヨーグルトに入れてもおいしいですよ。
『ヘーゼルナッツ&カカオミューズリー』と豆乳
料理にも使えますか?
スープやサラダの具材としても活躍しますよ。特に、2種類の飛騨ビーツのミューズリーがピッタリ。自家栽培したビーツを使っています。
『飛騨ビーツ&塩こうじ』をコンソメスープに入れるとキレイなピンクに変わります。
『飛騨ビーツ&塩こうじ』
『飛騨ビーツ&ココナッツ』はサラダにおすすめですね。
『飛騨ビーツ&ココナッツ』
カットした大根、オリーブオイル、塩胡椒を混ぜて、その上からビーツミューズリーをふりかけのようにパラパラッとサラダにかけるだけ。
赤と白の色どりになって、食卓が一気に華やかになりますよ。ぜひやってみてください。
紅白みたいで縁起もよさそう。食事がもっと楽しくなりますね。
色んなアレンジができるように、トミィミューズリーは甘い系としょっぱい系どちらもご用意しています。
ミューズリーがこんな万能アイテムだとは知りませんでした。
こだわりを求める裏側に隠れた、努力とチャレンジ精神
商品開発の裏側を語るトムさん
飛騨の素材を使いながら、こだわりの詰まったミューズリーを開発することは簡単ではないですよね?
商品ができあがるまでの道のりは長いですね。ミューズリーの種類によって調理方法を変えているので。
それぞれの素材にとってベストな甘酒の量、オーブンの設定温度や乾燥時間を探すためには、時間も手間もかかってしまいます。
オリジナルレシピを考え、実際に作り、食べるをくり返していますね。
「こういうものを作りたい」という理想はあるのに、「これはバランスが悪いな」「今度は量が多い」「風味がよくないな」って思うようにいかないとイライラもしますよ。
そういう時は、一回寝かせるのが一番。他のことをしたり時間をあけたりすることで、新しいインスピレーションが生まれるんです。
それから少しずつ進んでいけばいい。たくさん失敗した分、納得できるものができるから楽しいですよ。
商品開発は、すべて一人でされているんですか?
いえ、家族や友人の力も借りています。妻や子供たち、友人に食べてもらって、感想を教えてもらうことも多いです。
彼らの意見も参考にしながら、よりよいものを目指しています。
どうして、そこまでこだわりをもって挑戦し続けられるのですか?
いいものを届けたいからです。「おいしいものを作って、みんなに楽しく食べてもらいたい」という気持ちがあるから頑張れます。
お客様への愛を語るトムさん
お客様がお金を払った分だけ納得できるものを作らないと、店として失礼だと思うんです。それに中途半端な仕事をしても楽しくありません。
自分が納得できるものを作るのが何より楽しい。私にとっての幸せなんです。
商品開発には、トムさんの楽しい気持ちと愛情が欠かせないですね。
「いいものを届けたい、そのためにおいしいものを作りたい」
お客様との思い出を嬉しそうに語るトムさん
心に残っているお客様とのエピソードはありますか?
この前は、インターネットで購入してくださったお客様が、わざわざ飛騨高山のお店まで足を運んでくれました。
「これ、本当においしかったから買いにきました」と言ってもらえたのはとても印象に残っています。「おいしかった」という声が一番うれしいですね。
あとは「食べていたら元気になった」と笑顔で話してくれた方もいました。
「一度食べたらまた食べたい」という魅力があるという証拠ですね。
最後にトミィミューズリーの商品作りへの想いを教えてください。
商品づくりへの想いを熱く語るトムさん
「いいものを届けたい、そのためにおいしいものを作りたい」というのが私のポリシーです。
食べて幸せになる輪が広がれば、世界がより平和にもなると思うんです。おいしいものを食べると気分も上がりませんか? もし会社でツラいことがあっても、おいしいものを食べて元気になってほしい。
だから、飛騨の新鮮な食材を使って、白砂糖や添加物を使わない商品を作ることにこだわっています。
おいしくて体にいいものは心を元気にしてくれる、そして人生の幸せを感じられる、そう信じています。
どんな時もポジティブにトライし続けるトムさんが作るミューズリーを食べたら、きっとお腹も心も満たされるだろうなとすごく感じました。
今日は素敵なお話を聞かせてくださりありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
おわりに
インタビュー後も「今度は山椒のミューズリーを作ってみたい」と笑顔で夢を語るトムさん。最初から最後まで「最高においしいものを届けたい」という思いが溢れていました。
スイスと日本、そして飛騨の食の魅力が贅沢につまったミューズリーは、トミィミューズリーでしか食べられません。
ぜひ一度、召し上がってみてください。
最後にもう一度、トムさんからGood Good Martをご利用の皆さんへのメッセージをご覧ください!
トミィミューズリーの商品